Amazonのド定番タブレット「Fire HD 10Plus」と中華の Headwolfから発売されているタブレット「Headwolf HPad5」。
同じ10インチクラスの2つを3ヵ月ほど普段使いをしてきたので、快適な端末はどちらだったか比較ししようと思います。
また、アラフィフ世代としてこの選択は正しかったのか考察したいと思います。
スペック比較
デバイス |
Fire HD 10 Plus
|
HEADWOLF HPad5
|
ディスプレイ
|
10.1インチIPS
|
10.1インチ IPS
|
CPU
|
オクタコア @2.0GHz
|
オクタコア @2.0GHz
|
メモリ
|
4GB
|
8GB + 仮想RAM 8GB Total 16GB)
|
ストレージ
|
32GB/64GB
|
128GB
|
カメラ
|
フロント2MP、リア5MP
|
フロント8MP、リア20MP+AF
|
スピーカー
|
2ステレオ、ドルビーアトモス対応
|
4ステレオス
|
Wi-Fi
|
IEEE 802.11 a/b/g/n/ac
|
IEEE 802.11 a/b/g/n/ac
|
Bluetooth
|
5.0
|
5.2
|
バッテリー
|
6300mAh
|
8500mAh
|
サイズ
|
247×166×9.2mm
|
254 x 152 x 7.6 mm
|
重量
|
465g
|
510g
|
その他
|
microSD(最大1TB)、Widevine L1、ワイヤレス充電
|
microSD(最大2TB)、GPS、 |
価格
|
32GB:22,980円
64GB:26,980円 |
31,999円
|
外観比較:Fire HDの丸みは手に優しい
タブレットの比較で持った時の感覚をレビューする人が少ないが、長時間使う事を想定するとかなり大事な要素だと思う。
だってゴロ寝したいじゃないですか。
「Fire HD 10Plus」の外観
↓スタンドで使う時の話
まずは、10.1インチのデイスプレイの
単刀直入に言うとベゼル幅が太くて良かった。
どういう事かと言うと、よく100均で売っているタブレット用スタンド。
そのスタンドにに立てかけ、画面下の◁ 〇 □のボタンを操作しようとした時に「Fire HD 」は操作がし易い。
もし、ベゼル幅が狭いとスタンドのフレームと◁ 〇 □のボタンの隙間が狭くなってスタンドに指が当たってしまうだ。
そうなったら操作の度にスタンドから端末を持ち上げるという滑稽な話になってしまう。
何かを出来るだけ安く抑えようとした結果の典型的な失敗例ではあるけど。
↓肝心の、ゴロ寝での使用時。
四つ角や縁取り部分がなんとも言えない絶妙な丸みを帯びている事や、背面のプラスチック感の手や指に当たる感触が心地いい。
端末の軽さ(465g)も相まって動画視聴がはかどる。
それから、ゴロ寝での使用で心配な「うたた寝」による端末の落下。
Amazonの商品紹介で「落下テストでの耐久性は Apple iPad 10.9 (第10世代)の約4倍。」と謳っていたし、セール利用で購入した時の端末のお値段が破格(二万円以下になる)になるので、落下させた時の気の持ちようが違う。
「 Headwolf HPad5」の外観
↓スタンドで使う時の話
一方「 Headwolf HPad5」。
べセルが細かった事で、やはりと言うべきか、◁ 〇 □のボタンを操作しようとしてもスタンドに指が当たってしまい操作できなかった。
部下の個性を受け止めて仕事を割り振るのは上司の仕事。
なので、スタンドに立てかけての使用は「Fire HD 」に担当してもらうことにします。
↓肝心の、ゴロ寝での使用時。
この端末は縁取りがシャープで裏面の金属感が手になじまないし、使っていたのが冬場だったからか持った時に冷ッとして辛かった。
端末の重量も(510g)と「Fire HD 」に比べると重いなと感じてしまう。
本来なら高級感を感じて手拍子で喜ぶ部分であうべセルの細さや、端末の重厚感が自分の環境では仇になってしまった。
また、Amazonの商品紹介で確認したところ、性能についての事だけで耐久性には触れていなかったのと、「Fire HD 」よりも値が張る事から、ゴロ寝での使用は慎重にする必要がある。
見た目はカッコいいんだけどなぁ。
あのチョット良い感じのロゴはオオカミのシルエットらしいですよ。
ベンチマーク比較:その差2
今回使用したのは「3DMark」というハイエンドPCからタブレットPCまで利用できる定番3Dベンチマークソフト。
さらに比較のできる端末として、「iPhone 8」と「iPhone 12 mini」があったのでそのスコアも計測しちゃいました。
その結果がコチラ
- 「iPhone 12 mini」:6259
- 「iPhone 8」: 3602
- 「 Headwolf HPad5」:3516
- 「Fire HD 10Plus」: 1580
「Fire HD 」と「 Headwolf HPad5」がほぼ倍、そして「iPhone 8」と互角。
「Fire HD 10Plus」はベンチマークを載せてるサイトを調べたかぎり、「iPhone 6」と同等の処理速度だった。
このスコア差は次のアプリ動作比較にもろに影響がでてしまった。
ゲーム、動画視聴で比較
と、その前に。
そもそもの話、「Fire HD 」はAmazonのアプリストアがあり、Google Playストアは基本的には使えません。
なので、有名な裏ワザで自己責任のもと野良のGoogle Playストアをインストールして使ってます。
そして、同じアプリが使用できるようにしてゲームや動画、その他のアプリを起動させ、比較してみました。
ゲームアプリで比較:無理なものは無理
どちらの端末もゲーム目的で購入してないので特に期待はしていないが一応。
◆「Fire HD 10Plus」
「動画視聴」と「ブラウジング」ぐらいしか考えていないから普段使いでは十分事足りるけど、ゲームはかなり厳しいらしい。
「マインクラフト」をプレイしてみたが問題なく動いたが、それが限界だった。
定番の「原神」をプレイしてみようとしたが、ストレージの容量不足のメッセージが出て断念。
それならと、しばらく前に話題になった「勝利の女神:nikke」のプレイを試みたが、更新データは読み込めたものの最初のロード画面で進まなくなってしまった。
この端末でゲームは無理だと分かった。
◆「 Headwolf HPad5」
明らかにゲーム担当はこっちだった。
こちらは「原神」、「勝利の女神:nikke」共に普通に起動した。そして特に不自由を感じることなくゲームをプレイできた。
メモリが8Gと2倍、ベンチマークのスコアも2倍ありストレージも128GB と申し分ないので、ゲームではこの辺りが効いてきた感じかな?。
※ゲームガチ勢の息子がベンチマークのスコアを見て苦笑してました。
おそらく、最近のゲームに必要なスペックの最低ラインがこの辺りなんでしょう。
なので、ゲームはガチ勢じゃなければ出来るという結論。
動画視聴で比較:映像より音声に違いが出た
ゲームでは明らかな差があったけど動画はどうか?
映像の比較としては、やや「HPad5」の方が青みがかって見える程度でそれ以上の差は感じない。
だけど、音質に明確な差がだてた。
◆「Fire HD 10Plus」
「HPad5」と比べてみると、「Fire HD」は2ステレオスピーカーだからだろうか、音が少しこもった様に聞こえる事がわかった。
ただ、この感じは自分にとっては耳なじみの良い音と表現できるので、そこまで悪い印象ではない。
45歳を超えた自分の耳のは「Fire HD」の音は長時間の視聴でも疲れません。
ちなみに、この端末にはドルビーアトモスに対応。
この機能は音の簡単に言うと音を立体的に聞こえさせるという心がワクワクする凄い機能なんだけど、配信側が機能に対応した作品を配信しないと意味がないらしい。
なので、各配信サービスで対応作品の確認が必要。
◆「 Headwolf HPad5」
流石4ステレオススピーカーだからなのか?「Fire HD」よりクリアな音がでている。
確かに良い。良いんだけど、音に厚みが無いのでシャカシャカした音に聞こえる。
この為、長い時間の動画視聴をすると疲れが見え隠れしてくる。
ただし、ワイヤレスイヤホンを使えば音質を劇的に改善できます。
なので、筆者は常にワイヤレスイヤホンでの視聴になりました。
↓性能とコストのバランスが抜群なワイヤレスイヤホン
その他の機能:外ではスマホの下位互換
「 Headwolf HPad5」には有って「Fire HD 10Plus」には無いもの、それはGPSとSIM。
しかし、「HPad5」を買う時には気が付かなかったが、この機能は現状で僕には要らなかった。
Wi-Fiが飛んでいない様な屋外でタブレットを使うシチュエーションが思い浮かばない。
実際にタブレットを旅行に持って行ったが、街角、電車や駅、車の車内など何か情報が欲しい場面ではスマホに手がいってしまうし、カメラの機能はスマホが優秀すぎて比較にもならない。
じゃあ、タブレットなんて要らないのかと言えばそれもNO。ホテルや旅館で大いに活躍。
最近では当たり前のようにホテルや旅館でもフリーWi-Fiを飛ばしている。
なので、ホテルに着いたらスマホを充電器にセットしてタブレットを開き、外出の時にまたスマホに持ち替えるというのがセオリーの行動パターンになっていた。
自分の使い方ではGPSとSIMを完全に持て余してしまっている。
普段使いとしての総評
「Fire HD 10Plus」の使い道
- 軽い(465g)
- 形が手に馴染む
- ドルビーアトモスに対応
- 疲れない音質
以上の事から、動画視聴とネット検索をお家でメインに使っていけるとおもいます。
ゲームは【マインクラフト】なら可能。
↓マインクラフトを使ってプログラミング学習
「 Headwolf HPad5」の使い道
- 処理速度がまずまず早い
- 音質がクリア(シャカシャカだけど)
- 見た目カッコいい
- GPS機能あり
- SIMもある
以上の事から、ゲーム(ガチ勢じゃなければ)と一応持ち歩きに使えるかと思います。
スマホがあるで持ち歩かないけど・・・・重いからホテルで使うのがベスト。
結果と考察
動画視聴とネット検索だけなら「Fire HDPlus」一択で、どうしても大きい画面でゲームがしたいなら「 Headwolf HPad5」も有りという「HPad5」の購入に中途半端感がでてしまった。
ただし、「その他の機能」のところを書いていて気が付いたが、「HPad5」が悪いわけではなく、自分の使い方では「HPad5」を豚に真珠と化してしまってる事を実感。
なので、確かに「Fire HD」で事はたりるが、違うタブレットを試すというチョットした冒険は必要だったし、それだけで満足せずに新しい活用のしかたを見い出していかなければと思った。
と言う大人の建て前はあるが、このままだと次回も「Fire HD」を買うと思う。
以上。